セキュリティトークン

Aspen Coin(ASPD)がtZEROATSにて扱われるので今さらながら調べてみた。

こんにちは!ミートくんです。

■10/29追記 NEW!

Aspen coinの発行元、Elevated ReturnsがBlockFiと提携しました。

→ https://blockfi.com/elevated-returns-and-blockfi-partner-to-offer-lending-on-tokenized-assets

BlockFiは今年5,000万ドル(約52億円)をシリーズCラウンドで調達していて、2021年にはIPOも目指しているみたい。

BlockFiは仮想通貨を担保にローンを受けたり、預金をして金利を得たりなど今までの伝統的な金融機関が行っていたビジネスをブロックチェーンと仮想通貨で行っている企業です。

今回の提携でAspen coinのレンディングが開始される事になりました。

証券のレンディングってのは貸し出す投資家にとっては金利を獲得できて、借りる投資家にとっては空売りができるようになるというメリットがあります。

流動性の向上にも寄与しますので、貸株というのは重要なんですね。

ブロックチェーンを使えば、証券の権利移転がリアルタイムで追跡できますし、BlockFiのサービスと相性が良いのは一目瞭然。

年末にはElecated Returnesが出資しているタイの取引所ERXの証券のレンディングが開始になるそうです。

 

 

アメリカの高級不動産St. Regis Aspenの所有権を裏付けとした証券トークンのAspen CoinがtZERO ATSにて扱われるようになります。

tZEROにとっては、OSTKの配当として出されたOSTKOとtZERO社の優先株式TZROPに次、「自社以外」のセキュリティトークンを扱う!というマイルストーン的イベントなのでかなり注目しています。

Aspen Coinはテゾス($XTZ)のブロックチェーン上に発行された証券でして、テゾス自体はコインマーケットキャップで時価総額13位前後の仮想通貨ですから、

テゾス民からも注目を浴びるかもしれませんね。

ミートくん
不動産私募に流動性が生まれる画期的な瞬間だ!

話は少し逸れますが、不動産私募証券というのは今まで「いったん投資したら、なかなか現金化できない(=流動性が無い)」という性質の投資商品でした。

流動性を放棄する代わりに上場株式などの毀損リスクを受けないオルタナティブ(代替)投資としての性質があったからです。それが今回のAspen CoinがtZERO ATSにて扱われる事で、今まで流動性が無かった不動産私募証券に流動性が生まれるというイベントなわけです。

もちろん市場が形成されるためには、扱う証券会社の数や新規投資家の数が必要なので、黎明期も黎明期ですが。

なので、大事な大事なイベントなのです。

 

Aspen Coinとは?

まずはこちらの動画をご覧ください。

アメリカのコロラドにあるセントレジス・アスペンリゾートという1泊2名で5~6万円するような高級ホテルがあります。

近くではスキーのワールドカップが行われるような場所らしいですね。スノーボードの大会もあるんだとか。息子が大きくなったら行ってみたいな。

このホテルの一部所有権を証券化したのがAspen Coinです。

運営会社は Elevated Returnsという資産管理会社で、不動産を取得→セキュリティトークン化を行っていまして、Aspen coinの販売は約20億円の資金調達に成功しました。

2018年なので今から2年前ですね。

アスペンリゾートのすべてを証券化したわけではなくて、全体の18.9%を割合保有として投資家に売り出して残りの81.9%は母体のElevated Returnsが管理しているそうです。

資金調達は「適格投資家」のみを対象としていて、 Reg D 506(c)の規制に沿って行われました。

ミートくん
当初は2017年に公募でシングルアセットREITとして売り出す申請をしていましたが、取り下げて私募にしたみたい!

アスペンリゾート自体は資金調達時にSECに提出された書類を見てみると、2016年は赤字で2017年から黒字転換していました。

客室の単価が上がった事が2017年の黒字化の要因みたいですが、このコロナ禍ですからねぇ・・・。個人的には資産価値自体はあまり期待できないです。

tZERO ATSにて売買を開始して現金化が必要な投資家から超安い金額で買えるんだったらちょっと検討したいなぁくらいの気持ち。積極的な資産形成としては考えていません。

 

証券の発行体はTemplumだったが・・・

Aspen Coinの売出しは、「IndieGOGO」というクラウドファンディングサイトで行われました。

インディエゴーゴーは2008年に創業したクラファンの会社で、日本語で検索するとウィキペディアとかも出てくるので調べてみてください。

スタートアップ企業が結構面白い資金調達しているので、一度サイトを覗いてみると良いかも。(https://www.indiegogo.com/

 

発行体 Aspen Digital
資産管理会社 Elevated Returns
資金調達先 Indiegogo
証券の発行 Templum

 

上記のようにまとめてみました。

証券を発行するうのは証券会社や投資銀行の仕事なので、Aspen coinも発行時にTemplumが担当していました。

Templumという会社は機関投資家向けに証券の発行や証券の二次売買を担当している証券会社でして、TemplumもATSのライセンスを持っています。

2018年頃に「セキュリティトークン市場に参入するぜ!!」みたいな事を言っていて、

2018年4月にはSBIもTemplumに出資していたんですよね。

Templumは元々、企業の資金調達、証券の発行、発行した証券の二次市場の形成などを行っていた企業なので、セキュリティトークンとの相性が良かったんですよね。

 

しかーし!

 

2019年1月にはAspen coinはSecuritizeに移行する事となりました。

ミートくんはSecuritizeのシード投資家なので、ちょっとひいき目で紹介してみました。移行した理由としては、Securitize社が提供しているDS Protocolに切り替える事で、より多くの取引所で扱われる可能性が増えるという点です。

Securitizeは証券の期中管理に強いですからね。

その結果もあってか、今回tZERO ATSにてAspen coinが取り扱われる事が決まったわけです。

 

ミートくん
すまん!Securitize凄いだろ!という宣伝をはさんでしまった!

 

テゾスのブロックチェーンを使っている

Securitize社に移行したと同時に証券のブロックチェーンをテゾスに切り替えました。

Aspen coinが発行された当初はTemplumにて証券発行を行いましたが、この時はイーサリアム上のブロックチェーン上にて証券を発行。Defiだとかなんだとかでガス代が急騰しているので、テゾスに切り替えておいて良かったのかな。

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Elevated Returnsの社長はテゾスに切り替えた事について以下のように話しています。

「今回Tezosを採用したことによって、投資家の皆様に可能な限り高水準のセキュリティと、法令に則ったトークン化不動産取引サービスをご提供できることを大変うれしく思います。国内外の規制当局と密接にやり取りする中で、高水準のセキュリティ機能、コンプライアンス機能を備える必要性を十分認識し、Tezosを使ったトークン化を最善の解決策と考えています。非常に注目度の高い案件を多数抱える当社には、テクノロジーソリューションについて妥協する余地はありません。Tezosを使ったソリューションを採用し、それとSecuritizeが提供するポータルテクノロジーとを統合することで完全なソリューションを整えられたと考えています。」

正式にイーサリアムからテゾスに移行したのは、つい最近7月の事だそうで、こんなツイートをしている方もいました。

 

テゾスのスマートコントラクトみたいで、Aspen coinの表記はASPD。

 

SecuritizeのDS Protocolに切り替えを発表したと同時に、テゾスのブロックチェーン上にて今後1,000億円以上の不動産証券を発行する事も発表していましたね。

以下が2019年3月の記事。

https://www.prnewswire.com/news-releases/elevated-returns-and-securitize-to-tokenize-usd-1b-of-real-estate-on-tezos-will-build-new-compliant-security-token-issuance-standards-300793038.html

テゾスがますます使われる要因なので、テゾスブロックチェーン推しの方は注目しておいて良いかもですね。

 

Elevated Returnsについて詳しく

Elevated Returnsはニューヨークに拠点を置く資産管理会社です。

先ほど説明したいように、アスペンリゾートの18.9%の所有権を2018年に適格投資家に販売しました。

Elevated Returnsの代表Stephane De Baetsは20年以上のキャリアがある方でtwitterはコチラ。

私も彼のtwitterをだいぶ前からフォローしています。

Elevated Returnsで特に特筆すべき点は、タイの証券会社を子会社化しているという事。

しかも上場会社でして、タイ証券取引所にて上場している会社、シミコ・セキュリティーズ(Seamico Securities)の株式を21%取得しています。

タイの上場企業というポジションでライセンスを所有していれば、資金調達、証券会社としてのビジネスが容易にできますもんね。

タイでもセキュリティトークンの売買を可能とする取引所を開設するんだとか。

ちなみにシミコ・セキュリティーズは1974年に創業していて、1994年に上場を果たしています。

英語が読める方は気づいたかもしれませんが、上のツイート。

子会社化が発表されたのは2018年の11月の事ですが、Stephaneは2020年8月19日にはシミコセキュリティーズの取締役として任命されたそうです。

シミコセキュリティーズをデジタル証券を扱う証券会社にトランスフォームするとツイートしています。

 

Elevated ReturnsはERXというデジタル証券取引所のプロジェクトも進めている

Aspen coinを発行しているElevated Returnsについて語ったら、話がどんどん派生しちゃってる。

けども、最後にこれだけ話させて!

Elecvated Returnsはタイにてデジタル証券取引所のERXも手掛けていて、

2020年7月21日はタイの証券取引委員会(SEC)が、デジタルアセット交換ライセンスを与えました。

https://www.coindesk.com/erx-gets-license-to-launch-exchange-in-thailand

ERXのオープンはまだですが、約85億円規模の資金調達をおこなって、想定利回り6%を提供するみたいです。

ミートくん
タイ版のtZEROみたいなイメージですかね。

 

まとめ

Aspen coinがtZERO ATSにて売買される!

という記事を書いていたら、Aspen coinの資産管理会社のElevated Returnsの話が多くなってしまいました。

とはいえ、Elevated Returnsはタイをはじめとした東南アジア市場にて存在感を示していて、今後Securitizeと共同でテゾスのチェーン使って1,000億円以上の不動産証券を発行する事が期待されています。

私はtZEROだけではなくSecuritizeにも投資をしているので、こっちはこっちで頑張ってほしい。

もちろんデジタル証券(セキュリティトークン)という技術が一般的に普及するための大事なニュースなので楽しみです。

Aspen coinがアジアで頑張ってくれれば、tZERO ATSの認知度も増えるかもですしね。

 

ここからはひとり言。

Aspen coinは不動産の裏付け証券なので、このコロナ禍で高級リゾート地の証券にどれだけ価値があるのか私にはわかりませんし、専門の不動産のデューデリジェンスを入れるまでではないかなと。

ただ、2年前に投資をした個人投資家が投げ売りをするようだったら、ちょっと拾っておいてもいいかなーなんて思いました。

不動産裏付け証券なので利回り狙いで投資すべきなんでしょうが、コロナ禍でよくわからないんでね。

あまりにも安くなってたらいいなぁ。

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