こんにちは!ミートくんです。
実は私は2018年6月にセキュリティトークンの発行プロジェクト、Securitizeのシードラウンドで投資をしました。
Securitizeの身内や知人のみで約10名から投資を募ったのですが、ミートくんは約1億円ちょいを投資しています。
総額2.7億円調達の中で1億円ちょいなので、シードラウンドの約35%を占めています。話しても良いよ!というお許しが出たので記事にしました。
というわけで、Securitizeについてまとめたいと思います。
■2020年6月10日追記
ハーフの子供が産まれまして、可愛くて可愛くて毎日メロメロなミートくんです。
ミートくんはのっぺり日本人顔なのですが息子はがっつりママ似で外国人顔なので親子には見られないでしょうね。
ここのところSecuritizeのニュースを更新していなかったので、更新したいと思います。
このブログ記事の時系列はバラバラになっていますが、お気になさらず!
なんだかBuidlを買収してSecuritize Japanが出来て日本語のニュースもたくさん出てきたので、記事更新する必要無い気がしていますが・・・投資家の義務として更新しておきます。
【2/3】ソニーファイナンシャルベンチャーズがSecuritizeに投資
ソニーファイナンシャルベンチャーズから戦略的投資を受けました。
シリーズAの延長での投資みたいです。
ミートくんもソニー銀行を多用しているので、嬉しいです!
【3/10】LIFULLと不動産セキュリティトークン発行システムの実証実験を実施
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000043307.html
元々はBUIDLがLIFUILLとブロックチェーンの実証実験をしていたそうなのですが、SecuritizeがBUIDLを買収したのでプロジェクトを引きついたんだとか。
BUIDULナイス!
GMOあおぞらネット銀行とAPIでつないでスマコン使って分配金を支払うんだとかで、ブロックチェーンを使った効率化という点で喜びを感じています。
LIFULLと言えば、本田翼がイメージキャラクターで「ライフルホームズ♪」で有名なあのLIFULLです。
賃貸物件探す時に必ず見たことありますよね。HOME'S。
全国の空き家をSPC(特別目的子会社)が所有して小口化して投資家を募るみたいです。STOの良い部分を大きな会社が濃縮して利用するようなニュースですね。
巡り巡って本田翼に会えないかな。
引用:https://lifull.com/news/17110/
【4/24】インスタントアクセス機能の提供開始
簡単に言えば、未公開企業の証券を簡単に相対取引できるようなるって事ですね。
上場している株式に対して、上場していない企業の株式は私募証券や未公開株なんて呼ばれたりしますが、投資家にとってはいったん投資すると売却するのが非常に難しい。
気長に上場まで待つか誰かに買い取ってもらうかしか方法が無いじゃないですか。
しかも誰かに買い取ってもらうにしても、物凄いペーパーワークが必要でそのペーパーワークも弁護士のお墨付きじゃないといけないし、時間もコストもかかるってわけですが・・・
Securitizeが公開したインスタントアクセス機能を使えば、KYC済ませた投資適格のある投資家同士が所有権を移転できるという仕組みです。
個人レベルだと、tZEROなどのセカンダリーマーケットのATS使う流れになると思うので、おそらくこの機能はファンドの持ち分とかVCの保有権の移転とかになるのかな。
今までは、A社の未公開株を誰かから取得しようと思ったら、色んな人を巻き込んで書類こなすわけですが、こういったプラットフォームがあれば、必要書類出しておくだけで、色んな企業の未公開株にアクセスできるようになるって未来は、私みたいな投資家にとっては嬉しいです。
非効率なものを効率良くしようという企業は必ず成長する。byミートくん
【5/8】Securitize IDの公開
本人確認のプロセスをかなり効率化できるようになったそうです。
【5/8】企業評価額がなかなか凄いらしい
IOSG Venturesの資料によると、Securitizeの企業評価額は400 USDミリオンだそうです。つまり、約432億円って事ですかね。
Securitizeのtwitterもリツイートしていたのでたぶん本当なのでしょう。
ミートくんはSecuritizeのシードラウンドで結構投資しているので、どうなっちゃうんでしょう。IPOとかしちゃったら、どうなっちゃうんでしょうね。
【6/8】セキュリティトークンによる配当の支払いを実施
https://www.coindesk.com/securitize-dividend-digital-security-payouts
Lottery.comって会社が2年位前ですかね。アメリカの宝くじの企業なんですが、確か最低1,000万円くらいから投資参加できたのですが、いよいよ初の分配金を実施したそうです。
宝くじの収益が投資家に分配される仕組みです。
tZEROは親会社が上場企業という事もあって、Computershareが諸々やっているので、私のような個人投資家にとっては面倒でキレそうなのですが、
Securitizeもトランスファーエージェントのライセンスを持っているので、Lottery.comの例のように配当金の支払いとか年次レポートみたいなのを簡単にできたら、超便利になっていきますね。
■2020年2月5日追記
最後の更新から半年くらい経ってしまったので、Securitizeの進捗状況について更新します。
ソニーフィナンシャルベンチャーがSecuritizeにシリーズAの延長で投資をした際に、
『ソニーフィナンシャルが米セキュリタイズに出資──三菱UFJ、野村、SBI…デジタル証券ベンチャーに群がる日系企業』
というタイトルをつけられていて、2018年の6月、約2年前にSecuritizeに投資をしていたミートくんとしては嬉しい限りです。
2019年6月頃に沖縄居酒屋にてSecuritizeのCEOカルロスと食事した時の写真。
【8/27】Algo Capitalから出資を受ける
https://www.businesswire.com/news/home/20190829005370/ja/
仮想通貨のAlgorandというアメリカ発のプロジェクトがあるのですが、Algoという仮想通貨の普及させるために、Algo capitalというキャピタルを運営しています。
ここは220億円ほど資金調達をしていて、そのお金をAlgoを普及させてくれるスタートアップ企業に資金提供しているのです。そのうちの一つがSecuritizeで、Algo capitalはSecuritizeにも資金手提供を行いました。Algoのブロックチェーンを利用したり、STOを行う際の支払通貨としてAlgoも利用できるようにって事ですね。
余談ですが、アメリカの企業が鳴り物入りでリリースしたAlgorandもHashgraphも資金調達こそ米国証券法に則って、仮想通貨をリリースしましたが、コイン自体は全然価格上がらないです。悲しい事に。
ビットコインは2020年2月の段階で再び100万円をつけていますが、やはり価値の保全(ゴールド的な)意味合いでしか需要は入らないんですかね。
ユーティリティ的な利用に関しては価格が上がらないという事を証明していそうで怖いです。
話は逸れましたが、だからこそセキュリティトークン(=証券)ってのは最高ですね。
【9/26】NBAプレイヤーが契約をトークン化発表
こちら記事は2020年1月の段階のものですが、2019年の9月にNBA選手のSpencerが自身の契約をトークン化することを発表しました。
これは3年間の彼の解約の一部約40億円をトークン化して資金調達を行うというもの。
彼はハーバードビジネススクールにも通っていてビジネスに興味ある人みたいで、彼としては3年間の約40億円の一部を先に貰えて運用できるし、為替やインフレリスクを抑えることができる。現在価値や将来価値を考えた時に、3年間かけてもらえる15億円よりも今、もらえる15億円の方が価値が高いので、そうするわけですね。
投資家としては、毎年の配当が貰えて、Spencerのチームが優勝したり、SpencerがMVPに選ばれたりしたら、さらにボーナスが貰える可能性がある投資(債券)になっていたのですが・・・
その後NBA側は契約違反としてダメと言いまして、もめました。
Spencer側は弁護士をつけて強硬しまして、結局1月に契約のトークン化を発表しました。
しかし、MVPに選ばれたり、チームが優勝したらボーナス!みたいな投機性の高い部分はカット。純粋に債券としてのトークン化になったそうです。
今後、こういったメジャーなスポーツ選手による資金調達が増えるんですかね。
Spencerはアスリート向けの資金調達のプラットフォームも今後用意するそうです。
もっと大きな規模になれば、どっかの球団とかスポーツチームもトークン化してファンが区分所有すれば面白いんでしょうけど、証券法的に課題があるので難しいでしょうね。
今回のSpencerのSTOも最低投資金額何千万円ですし、適格投資家しか私募に参加できないですからね。
【9/27】サンタンデール銀行、野村證券などがシリーズAの延長で出資
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000049327.html
標題の通りですが、スペインの歴史あるメガバンクと日本の大企業がSecuritizeに投資をしました。
2018年にシリーズAにてリップルベンチャーやコインベースベンチャーが投資をしましたが、今回はシリーズAの延長という事での戦略的投資だそうです。
KDDIや三井不動産のベンチャーキャピタルもこのラウンドに参加していて、KDDIなんかはUFJとカブドットコム証券やっていますもんね。
三井不動産は不動産のトークン化をするのかなってところですが、日本の金商法だと機関投資家向けになるのかなと思います。
【10/22】リードリアルエステートが不動産のトークン化
https://www.ledgerinsights.com/tokyo-real-estate-tokenization-blockchain-olympics-2020/
2003年に創業された日本のリードリアルエステートという会社がセキュリティトークンの発行をして不動産の資金調達をするそうです。
どうやらロサンゼルスに支店があるみたいですね。詳しい情報があまり出ていないので詳しい人いたら教えてください。
【11/7】MUFGの「ST研究会」に参加
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP522885_X01C19A1000000/
UFJはUFJ信託銀行とUFJモルガンスタンレー証券と共同で、ブロックチェーンを使った証券の決済&清算などの一元的な自動執行を可能にしながら、投資家の権利保全を実現する基盤を提供するためにST研究会というのを立ち上げました。
実はUFJ信託銀行は2017年の段階から、セキュリティトークンを安全に保管するためのカストディサービスに関して国内で特許を出願しているんですね。
このST研究会には22社が参加していて、NTT、KDDI、三菱商事他5社が資金調達もしくは投資側として名を連ねています。
アレンジや仲介には、あずさ監査法人、カブドットコム証券、日証金も参加しています。
日証金というのは、信用取引の時に証券会社に株を貸している会社ですね。1950年からあって上場もしています。国内で唯一、貸借業務ができる会社です。
決済検討社にはウェブマネーやau、技術協力にはアクセンチュアやLayerX、そして、海外では唯一のSecuritizeが参加しているという事です。ブロックチェーン上に証券を発行して、期中管理を行うというのはSecuritizeが技術的にリードしている事を表すようなニュースですよね。
【11/27】SBIがシリーズAの延長で出資
https://www.sbigroup.co.jp/news/2019/1127_11748.html
こちらはご存知の方が多いと思いますが、日本のSBIがSecuritizeにシリーズAの延長で投資をしました。Securitizeはシード投資の次に、すぐさまシリーズAでベンチャーキャピタルが入りましたが、野村やKDDIをはじめとする大企業がシリーズAの延長で投資をしました。後追いでSBIも出資を行ったということです。
日本にも三井不動産ベンチャーの手助けを借りてオフィスを出すそうです。楽しみです。
【12/6】BUIDLを買収
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000047342.html
BUIDLは2018年の9月にOmiseのCEOが個人で半分出資とグローバルブレインというベンチャーキャピタルが半分出資で作ったのがBUIDLという会社です。
ブロックチェーンのコンサルティング会社ですね。銀行、保険、不動産、商社などの企業とコンサルティングを主に行っていて、特に最近は金融関連の企業との協業が多いそうで、セキュリティトークンの高まりを受けてSecuritizeと包括的資本提携をしたそうです。
Securitize側からすれば、すでに日本で大企業相手にブロックチェーンの導入を進めている企業を買収する事で、自社の証券発行のビジネスを日本で一気に拡大するチャンスという事だそうです。
【1/10】AltoIRA経由でSecuritize発行のトークンを購入
まずIRAに関してですが、こちらはアメリカの個人年金の制度。給与などから年間約60万円までを上限として年金の積み立てができる。運用益の部分が非課税になったりするのですが、60歳を超えてからでないと引き出せない。税金の控除が受けられるというもの。
AltoIRAというのは、伝統的な株式や債券などの資産ではなく、いわゆるオルタナティブ投資と言われる、スタートアップ、未上場株式、ベンチャーファンド、不動産、ローン、などに投資をして、老後資金の積み立てと税控除が受けられるIRAの枠組みを利用できるというもの。
1990年代は上場企業がアメリカで8,000企業ありましたが、2016年段階で3,600以下に低下して、なおかつTOP200社がほぼ上場企業の利益を占めているという市場。なのでIRAも公開市場だけではなく、オルタナティブ市場への投資をというコンセプトがAltoIRA。
今回のSecuritizeのニュースに関しては、AltoIRAsに口座を持っている投資家が、cityblock capitalというSecuritizeが発行したNYXQというデジタル証券を22億円分購入したということです。IRA口座からダイレクトでセキュリティトークンを購入したということで、今後、401k、確定拠出年金のポートフォリオにデジタル資産が入る事などが期待されていますね。
Securitizeも仮想通貨じゃないよ
再三再四言うけども、セキュリティトークンは既存の証券市場をブロックチェーン上で表現して証券をトークン化する事なので仮想通貨じゃないからね。
既存の証券市場は、主に証券を発行する段階の「発行市場」と売買を行う「流通市場」があるわけだけども
Securitizeは証券発行の段階、つまり「発行市場」に強みを持っているプロジェクトです。
スタートアップ企業が資金調達を行う際に、証券を発行してお金を集めますよね?
その一連の流れをSecuritizeのプラットフォームを利用する事で、法規制を遵守しつつ、流通市場での証券の追跡もすべてできる!
というオールインワンなサービスを提供しているのがSecuritize。
同じ発行系のプロジェクトのPolymathはPolymathのプラットフォームを利用してプロジェクト側が自社で使っていくイメージだけど、
Securitizeはオールインワンで全部Securitizeがやってくれる感じです。
シードインベスター向けのプレゼン資料では、2017年の発行市場(株式、債券、不動産等の私募市場)は約170兆円市場とのことです。
この170兆円市場を狙いに行くのがSecuritize。
SecuritizeのCEOである、カルロス・ドミンゴ氏は1/30にミートアップを東京で開催していました。
私はちょっと予定があって行けなかったんですけどね。
OmiseとVCのグローバルブレインが渋谷に作ったブロックチェーンに特化したコワーキングスペースです。
カルロスは東京工業大学に通っていた経験があって、日本に10年間いたそうです。
だから日本語がペラペラでミートアップを開催するのも、怪しいどっかの団体じゃなくて、ちゃんとニュートリノでやってくれて良かったです。
ショートトリップのお忙しい中、弁護士事務所や某大手証券会社との打ち合わせの合間を縫ってミートくんとランチしてくれたのです。
「日本行くから1/31にランチしようぜ!」という事で、丸の内でご飯食べてカフェに行ってきました。
お名刺も頂きました。
さて、Securitizeとは何かについて話を戻します。
〇Securitizeのビジョン
『Tokenize the world and unlock the full potential of capital markets』
世界中の金融商品や実物資産をトークン化して、資本市場のポテンシャルを最大限に発揮させるのがSecuritizeが行いたい事です。
〇Securitizeのミッション
『Be the leading platform for enabling compliant security token offerings, capital formation and liquidity of on the blockchain』
法規制に遵守したトークンによる資金調達と資本形成、ブロックチェーン上での流動性を可能にするプラットフォームとしての第一人者になる。という事です。
最も大事なポイントは法規制の部分で、発行市場→流通市場にて要求される当局からの法規制を遵守した形で、
サービスを提供するのがSecuritizeのミッションです。
Securitizeを利用中の企業と提携先
まず、こちらはシードインベスター用の資料からの情報なので、今後変更があるかもしれませんが、
Securitizeのビジネスモデルは非常に秀逸です。秀逸というのはキャッシュポイントがあるという点です。
・導入費
・月額利用料
・ライセンスフィー(現金+トークン)
の形でSecuritizeのプラットフォーム導入会社よりSecuritizeに売上が上がります。
面白いのがライセンスフィーとして、キャッシュに加えてトークンを発行する企業は
Securitizeに証券型トークンでも支払いをする点ですね。Securitizeを導入した企業が事業がうまくいけばいくほど、Securitizeも儲かりますね。
将来的にはブローカーディーラーの買収もしくは立ち上げを行い、ブロカレッジサービスも展開予定との事です。
このようにビジネスが確立されていて、キャッシュポイントも明確なので私はシードで投資をしました。
〇Securitize導入企業一覧
※2018年2月4日時点
元々は、SpiveVCのベンチャーファンドをトークン化する際に構築したのがSecuritizeのプラットフォームです。
そこからスピンオフしてSecuritizeのプロジェクトが始まりました。
ScienceとBlockchain capitalは2017年に資金調達を行っており、イーサリアムのブロックチェーン上に証券を発行しましたが、
流通市場での追跡という点で法規制を遵守するためにSecuritizeのプラットフォームに移行しました。
私もScienceに投資をしていますが、年末の12月にトークンのアップグレードの手続きをしまして、
SCIトークンからSCI2トークンに移行となります。
現在、発行が完了しているのは上記6つのプロジェクトですが、すでにSecuritizeと契約しているプロジェクトは多数あり、資金調達を実施している途中です。
大手クラウドファンディングサイトIndieGogoにてSTOを実施した、不動産リゾートのAspenも
独自のトークンをSecuritizeのプラットフォームに移行する事を発表しています。
Did we mention how proud we are of upgrading Aspencoin? Last little blurb (and a great one) from @TheBlock__ https://t.co/0pd4XMwsWs
— Securitize (@securitize_io) 2019年1月17日
このAspen coinの販売は、ブローカーディーラーのTemplumも取り仕切りをやっていて、Templumは2018年の5月に日本のSBIが出資を発表しているよね。
セキュリティトークン発行の初期のプロジェクトや、割と大規模な不動産プロジェクトがSecuritizeへの移行を発表しているので、
発行プロジェクトとしてのファーストムーバーとしての地位はSecuritize確立していますよね。
〇提携先プロジェクト
Securitizeは取引所系のプロジェクトとも多く提携しています。
RFE(ReadyForExchange)APIでSecureitizeのDSプロトコルと取引所を連携して、法規制を遵守した形で取引ができるようになるそうな。
この当たりの詳しい仕組みはバリバリ文系の私ではなく、システムに詳しい方々に譲ります。
東京のミートアップで利用した資料にはオンチェーン・オフチェーンなど詳しい概要が書いてありました。
〇その他の提携
■CoinStreet Partnersとの戦略的提携
CoinStreet Partnersはトークン設計のアドバイスを主にしている会社で、コダックコインやQASHのアドバイスもしていました。
2013年より活動している香港ベースの会社でジブラルタル証券取引所の資金調達もアドバイスしていますね。
このCoinStreet PartnersはシンガポールベースのSTO GLOBALというセキュリティトークン取引所プロジェクトにも携わっています。
今回、Securitizeはこの2社と提携を行い、アジア市場での活動にも乗り出しています。
取引所と連携するというビジネスモデルは秀逸ですね。
■Modulusとの提携
https://www.crowdfundinsider.com/2019/02/144004-modulus-partners-with-securitize/
Modulusは1997年より20年以上に渡って、取引所やブローカーディーラーにソフトウェアを提供している会社です。
Modulusのソフトウェア提供先企業一覧を見ると、力のある企業だとわかるかと思います。
上記ページの下部より提供先企業一覧のロゴが見れます。
世界中で数百万人のユーザーがModulusの製品やサービスを利用しているそうです。
このModulusとの提携でどうなるのか?という部分についてはこれからみたいです。
ただ、Modulus自体が名だたる投資銀行やブローカーディーラーにシステム提供していますから、そこにSecuritizeのDSプロトコルが統合するのは明るい未来のように感じます。
■2/8更新 DESICOと戦略的提携
セキュリティトークンの発行と売買のプロジェクトDESICOと戦略的提携を結びました。
またMOU(法的拘束力の無い覚書)の段階ですが、DESICOは2018年の12月に資金調達を行い
約1億1,000万円を調達しました。
Securitizeは米国に本社を置く会社ですが、DESICOはフランス、リトアニアにて活動しているヨーロッパ拠点の企業なので、コラボが期待されています。
■2/9更新 Go Philly Fundのトークン化
State-backed(州の後押し?)正しい日本語訳がわからないのですが、Ben Franklinの新たな55億円規模のファンドをSecuritizeがトークン化します。
このGo Philly FundはBen Franklinという会社がブロックチェーンのスタートアップ企業に投資するファンドです。
EPAM Systemsというニューヨーク証券取引所にも上場されているパブリック企業がリードインベスターとして約16億円出資しており、いくつかのキャピタルもお金を入れています。
Ben Franklinは昨年、1,000近くのスタートアップ企業をリサーチして50社ほど投資先を決めたそうですね。
Go Philly FundはGo Philly Fundトークンを発行して仮想通貨による支払いでもこのファンドに投資できるようにするそうです。
その一連の流れを取り仕切り、仕組みを提供するのがSecuritizeというわけです。
EPAM systemsのリリースはコチラ
IBMのブロックチェーンアクセラレータプログラムに参加
Securitizeは、IBMが実施しているブロックチェーン関連企業向けのアクセラレタープログラムに選ばれた事を発表しました。
このプログラムはIBMとコロンビア大学が共同で行っており、世界中の有望なブロックチェーン関連企業に数週間~3か月間のワークショップを行い、育成するものです。いわばハンズオンですね。
特徴は企業の株を取得するわけではなく、参加に費用もかからない点です。
純粋にシナジー効果を狙っての育成のようです。
SecuritizeはIBMでのアクセラレータープログラムによって、82兆ドル(9,000兆円)市場の社債市場のトークン化を行います。
このプログラムではアメックスやJPモルガンなどもメンバーのThe Linux FoundationがホストのHyperLedgerブロックチェーンを利用します。
HyperLedgerブロックチェーン上に法規制に沿った社債を発行するわけですが、
まずは償還満期の短いコマーシャルペーパーから着手すると代表はランチで言ってました。
既存のコストの高く非効率的なコマーシャルペーパー市場をトークン化するわけですね。
3ヵ月のプログラムですが、2月中にはプロトタイプを発表するハードスケジュールみたいです。
個人的な予想ですが、プログラム終了後うまくいけばIBMがSecuritizeに出資しそうな気がします。
あとは、社債の発行という事で大手投資銀行が入り込んできそうな気がしますよね。
ベンチャーキャピタルからシリーズAにて約14億円の調達
https://www.crunchbase.com/organization/securitize-inc#section-overview
時系列は前後しますが、2018年11月末にSecuritizeがベンチャーキャピタルよりシリーズAラウンドで総額約14億円を調達した事を発表しました。
Coinbaseベンチャーズやリップルのベンチャーファンドも投資に参画しまして、
仮想通貨をやられている日本人にとっては馴染みのある2社だと思います。
日本からは1998年に設立されたベンチャーファンドのグローバルブレインが投資をしています。
https://globalbrains.com/posts/invested-in-securitize
6号ファンド組成にて投資を行っていますが、三井住友やKDDIもメンバーみたいですね。
このグローバルブレインはSecuritizeに結構ハンズオンをしてくれているみたいで、
Securitizeの代表の来日時に日本の企業とのアポを設定してくれたそうです。
弁護士事務所や証券会社や仮想通貨取引所などですね。
Securitizeのラウンドは今のところシードとシリーズAの2ラウンドで、個人的にはIBMのプログラムが終わった段階で、シリーズBで大きく調達してほしいものです。
シリーズA後のポストマネー評価は教えてもらっているのですが、公表していいのかわからないので控えておきます。
ミートくんはシリーズAの投資に先立って、投資契約書の書き換えも行っています。
まとめ
Securitizeはミートくんも投資を行い応援している企業の1つなので、今後もこの記事を更新していきます。
私のお客さんや知人はSecuritizeのメインセールに参加したい!と口をそろえて言いますので、
Securitizeの代表よりメインセールの情報が入ったらすぐにシェアしたいと思います。
これからもミートくんの情報を追ってくださいね。
■2019年8月23日更新
長らくSecuritizeに関して情報を更新していなかったので、更新します。
まず残念なお知らせとしては、SecuritizeはSTOのような形でのセールは実施しません。
5月に代表のCarlosとあった時に明言していました。
まぁSecuritizeのように規模が大きくなってきてベンチャーキャピタルから10億円以上調達できるわけですから、
今後は大企業からの出資が入ってくるのではないでしょうか。
私はシードで投資しているので、是非とも上場してほしいですね(*´ω`)!
ちょっと最新のものからさかのぼってニュースを紹介していきます。
【8/20】Securitizeがトランスファーエージェントのライセンスを取得
Securizeはトランスファーエージェントのライセンスを取得しました。
トランスファーエージェントといいうのは、証券の所有権の移転に関する記録などを行う会社です。
特に未公開企業の株式に関して言えば、AさんからBさんに権利が移転した際にトランスファーエージェントの役割って非常に重要なんですよね。
日本語だと証券代行業務です。
SECに登録されている証券の所有権の移転は、通常150ドル(約16,000円)の費用がかかるのですが、
Securitizeはこれを無料で行うそうです。まさにブロックチェーンによる証券移転の効率向上の例と言えるんじゃないでしょうか。
【4/24】NEXOとの提携を発表
NEXOは仮想通貨の貸し出しサービスです。
いわゆるレンディングというやつですね。
Securitizeとの提携で、セキュリティトークンを担保にして資金を借りてきたり、セキュリティトークンを貸し出して金利を稼いだりできるそうです。
4/9 Securitize Ready Programの発表
Securitizeのパートナー企業が持つサービスを相互に利用しあって、様々なネットワークを構築することを目的としたプログラムです。
coinbaseカストディ
BitGo
などのカストディもこのプログラムに参加していますし、二次市場プロジェクトのOpen financeやtZEROも参加しています。
■2/11 Elevated Returnsと1,100億円市場のトークン化を発表
Indiegogoで資金調達をして、Templumにてセキュリティトークンを発行するもやっぱりSecuritize!
に切り替えたAspen coinもこのElevated Returnsという会社です。
この会社はなかなか面白い投資会社でタイのシーミコという1974年からある伝統的な証券会社の株を21%取得して子会社化したりしています。
タイはセキュリティトークンのために法改正もしているので、期待しちゃいますね。
Tezosのブロックチェーンを使って1,100億円規模の不動産のトークン化をする事を発表しています。Securitizeがそれを担当するわけです。
といった具合でSecuritizeの躍進がすごいので記事を更新しました。
あと1~2ヵ月もすれば、なかなか面白いニュースが出ますので発表を待ちましょう。
ミートくんはtZEROにも大きく投資しているので、こちらの記事も読んでくださいね。