こんにちは!ミートくんです。
待たせに待たせたBakktが2019年9月23日にローンチするという事で界隈が賑わっています。
Bakktの何がポイントかって、やはり信託のライセンスによりカストディサービスと現物がカストディに保管決済されるって事ですよね。
現物の実需が入るって事と安心したカストディサービスが充実すれば、機関投資家が参入しやすくなるという事なんですよね。
むしろちゃんとしたカストディが無いと機関投資家は参入できないわけでして。
といった具合でビットコインに対する能書きはさておいて・・・、
私ははNYCQというファンドに投資をしていまして、間接的にBakktに投資しています。
今回はNYCQについて紹介したいと思います。
NYCQとは?
トークン化されたベンチャーファンド
NYCQはCityBlockCapitalが手掛けているベンチャーファンドですが、トークン化されたファンドです。
ファンドの持ち分をセキュリティトークンの形で販売したわけです。
NYCQは2018年の5月にファンドを組成して資金調達をしましたが、以下のような企業に投資しています。
冒頭にあげたBakktにもシリーズAで投資をしています。
BakktはシリーズAにて約200億円の資金調達をしていて、ポストマネーのバリュエーション(=企業評価)は約800億円と算定されています。
ってことはシリーズAのプレで約600億円もバリュエーションついているなんて、さすが!
ニューヨーク証券取引所の親会社であるインターコンチネンタル・エクスチェンジといったところでしょうか。
Bakktは立ち上げてベンチャーキャピタルから出資受ける前に600億円くらいに企業価値があると評価されているって事です。
話をNYCQに戻しますが、NYCQのファンドは上記4つの会社に投資しています。
coinbaseにもラストステージで投資していますね。早く上場してほしいな。
NYCQは2018年7月に11億円規模の資金調達をSTOで実施しました。
私がNYCQに投資をした理由はアドバイザーにMorgan Creek CapitalのCEOとビットコインの初期からの投資家でアメリカのテレビなどにもよく出演しているAnthonyが入っていたからです。
ご存知の通り、ベンチャーキャピタルへの投資ってのは『人』での判断になるので、
ベンチャーキャピタリストを見て投資を行います。
MorganCreekは昨今ブロックチェーン関連企業への投資を積極的に行っていて、個人的にキラリと光るスタートアップ企業を見つけると大体MorganCreekが投資しているんですよね。
だから、NYCQへの投資を決めました。
ちなみにですがNomicsは仮想通貨や取引所の詳細なデータを提供している会社で、そのうちセキュリティトークンのcapやインデックスに利用されるためのデータを提供するそうです。
NYCQの投資時のバリュエーションは3億2,000万円くらい。
Tagomiは機関投資家向けの仮想通貨やセキュリティトークンの注文執行プラットフォームの開発会社。
あのDigital Currency GroupもNomicsやTagomiに投資していますね。
Digital Currency Groupは2013年頃からビットコイン関連の会社にエンジェルとして投資していた創始者のBarryが作ったSecond marketという会社をナスダックに売ったことで有名な人。
ナスダックはSecond marketを買い取って、ナスダックプライベートマーケットをオープンしましたよね。
あ、ほら!
皆さんも馴染みのあるでしょうCoindeskもこのDigital Currency Groupの会社です。
著名なベンチャーキャピタルもNYCQが投資している会社に投資しているわけですね。
NYCQはセキュリティトークン
さきほど2018年の5月にNYCQが資金調達をしたと言いましたが、
あちらはプライベートセールみたいなものでして、正式には2019年2月にSharesPostにてSTOを実施しました。
最低投資金額は約550万円。
Sharespostというのは、とりわけテック関連企業の未公開株を売買するプラットフォームです。
国内外に50,000以上の機関投資家や適格投資家が利用しています。
SharespostってのはアメリカでIPOが長期化&大型化している問題に一石を投じた会社で2009年に創設されました。
IPO前の企業の株式を売買する場
を提供していて、昨今はセキュリティトークンに乗り出しています。
先日上場の申請を出したWeworkなんかもSharespostのプラットフォームで株式買えますよね。
(どっかのタイミングでSharespostの記事も書かないとな。)
話をNYCQに戻しますが、2019年2月にNYCQはSharespotにて資金調達を行いまして、SharespotでもNYCQの証券が売買できます。
投資家向けのニュースレターでは今後、Open financeやtZEROにもアプローチするそうです。
以下は2019年8月時点で最新のニュースです。
1998年から活動しているブローカーディーラーUS Capital Globalの子会社でベンチャーキャピタルのUS Capital Glocal SecuritiesがNYCQをポートフォリオに入れました。
詳しいオファリングを知りたい方はコチラ
→ https://www.uscapglobalsecurities.com/investment-overview/cityblock-investment-overview.html
メールアドレスを入力すればピッチデックが見れます。
2019年8月の現状ではまだ資金調達をしていて、2018年7月にセールに参加された方々は
証券の発行はされていないですね。8月末から9月にかけてだそうです。
定期的にクロージングをして証券の発行を行っているのですが、1回のクロージングは終わっていてセキュリティトークンの発行待ちといったところです。
まとめ
NYCQの投資結構良いじゃん!
って思ったかと思います。私が投資をした2018年7月の段階だとどの会社に投資をするか?
なんてのはまだわからなく完全にベンチャーキャピタルの人に投資をしましたから、
蓋を開けてみてラッキー!さすが!といった印象です。
CoinbaseやBakktなど業界を賑わせている企業が扱っているものがビットコイン。
個人投資家は今までCoinbaseやBakktのニュースに一喜一憂しながらビットコインを買っていたわけですが、
そのビットコインを使ってビジネスをしている企業の株式を間接的にでも取得できるなんて、
セキュリティトークンという良い時代が来たもんだなぁと思っています。
というわけなので、今のところNYCQファンドへの投資は当たりなんじゃないかなと。
追記:
二次市場が用意されていてトークンをすぐに売却できるようになる、流動性があるってだけで
リターンの獲得に関しては今までのファンドと同様の想定期間で考えるのが賢明でしょう。