こんにちは!ミートくんです。
この記事ではデジタルIPOというまだ日本語では定着していない言葉がおそらく流行るんじゃないか?
流行った時に、デジタルIPOについて記事でも書いておけば、
『おっミートくんって誰だ?2019年9月の段階でデジタルIPOについて語ってるなんてすごい!』
と、承認欲求を満たせるかもしれないと思い記事にしています。
Galaxy DigitalがデジタルIPOに乗り出すか
ギャラクシーデジタルという仮想通貨の投資会社がありまして、
代表のマイク・ノボグラッツは元ゴールドマンサックスでビットコインに超強気の人。
2017年12月~2018年1月にビットコインが最高値をつけて、超下落した時に
『はじけたのは個人投資家によるバブルだ。機関投資家の参入を待っている』
と、発言をしてた人です。
2019年6月にはビットコインのオプション取引を機関投資家向けに扱うことを発表していまして、
仮想通貨投資銀行を目指しているような会社です。
元ゴールドマンサックスという事もあって、仮想通貨投資銀行正しくは、デジタル資産投資銀行を目指しているのです。
ギャラクシーデジタル自体はトロント証券取引所のTMXグループが運営している
トロントベンチャー証券取引所という新興企業が資金調達を公募で行う証券取引所に上場しています。
余談ですけど、カナダはベンチャー証券取引所があって、アメリカもこのベンチャー証券取引所の開設に向けて頑張っているところなんですよね。
アメリカのベンチャー証券取引所はMain street Growth Actという法案が出されているところで、セキュリティトークン関連の企業がしのぎを削ってこの市場を取りに行こうとしています。
で、だ!!
今回、2019年9月6日にギャラクシーデジタルが、FINRAからアンダーライターの承認を受けたという発表がありました。
アンダーライターとは?
投資銀行や証券会社が、企業が新規で発行した証券を買い取ることをアンダーライトと言う。それを一般投資家に売る時に上乗せして彼らは利益を得ています。
アンダーライトの正しい意味は、「費用の引き受けをする」という事で、新規発行証券の引受けを行う会社をアンダーライターと言う。
つまり、ギャラクシーデジタルは企業がIPOを行う際の引受業務を公式にできるようになったというわけです。
そのIPOをセキュリティトークン形式つまり、ブロックチェーン上に発行された証券で行うというわけで
『デジタルIPO』という言葉が生まれるんじゃないかと思っているわけです。
セキュリティトークン市場についての転換になるか
セキュリティトークン市場ってのは既存の証券で行われていることを
ブロックチェーン上に発行されたトークン(=証券トークン)で行おう!
って話なので特段難しい話ではありません。
証券の発行市場と流通市場がそれぞれ仕組みをセキュリティトークンに切り替えていくだけです。
でもって、ICOならぬSTOというは「セキュリティトークンオファリング」の事で
セキュリティトークンによる資金調達なわけですが、最大のポイントは各国の証券法を遵守している点です。
容易に想像できるかと思いますが、上場株式をいきなり全部トークンに切り替えるなんてのは土台無理な話。
だから、発行市場の新規証券発行の段階から徐々に切り替わっていくのがイメージできるかと思います。
特にソシエテジェネラルの債券発行やフランクリン・テンプルトンのファンドなどは
一般投資家向けに販売したりする性質のものでないから、流通させる目的じゃないので容易に切り替えられるわけです。
そして企業の資金調達に関して言えば、
今まではプライベートオファリングつまり、「私募」による資金調達がほとんどでした。
アメリカ・ヨーロッパなら適格投資家だけから資金調達を受けるわけです。
今回のギャラクシーデジタルのニュースにて、セキュリティトークンによる公募、つまりデジタルIPOが現実味を帯びてきました。
そこそこのバリュエーションがついている企業が、公募で資金調達を行う際にトークンで行うということです。
日本では野村證券が来年4月の法改正に向けて動きまくっているので、野村が主導でやるみたいです。
話ズレますが、来年の4月から日本の証券市場は劇的に動きますよ。
発行市場も流通市場も全部、トークンに切り替えていくんじゃないかと思うくらい舵取りが進みます。
今回のギャラクシーデジタルがアンダーライターの承認をFIRNAから得たということで
Bloombergの記事でどのうように紹介されているか引用しておきます。
The New York-based firm is also looking at shepherding security token offerings -- effectively, digitized IPOs.
「ニューヨークベースの企業はSTO、特にデジタル化されたIPOを導く未来を描いている」
といった具合です。
ビジネスが発展するまでには数年の歳月を要すると予想されていますが、デジタルIPOに対する需要が大きくて、企業が公募にて資金調達を行う際にブロックチェーンのメリットを最大限に享受したいと考えているわけです。
Eventually, Galaxy also wants to issue tokens that could connect to or represent ownership of many valuable objects and revenue streams, Novogratz said.
「やがては、ギャラクシーもまたトークンの発行を行いたい。そのトークンは、価値のある投資対象物や収益を生み出す投資商品の所有権をつないだり、表すようなトークンだ」
という事で、ギャラクシー自体もトークン発行に向けて前向きみたいです。
Mergers-and-acquisitions advising could be poised to take off as well. Traditional companies like card network Mastercard Inc. and PayPal Holdings Inc. have joined the Libra Association, a Facebook Inc.-led effort to issue a new digital coin for payments -- and such companies may look to acquire crypto businesses at some point as well. Due to political and regulatory scrutiny, Novogratz pegs Libra’s chances of launching next year at 50%.
長いので概要だけ。
M&Aの関するビジネスもすぐに取り組むそうです。
マスターカードやペイパルのような伝統的な企業もLibraに参画するという事で、そういった企業が仮想通貨や関連事業を行う場合は、会社を買収するじゃないですか。
その時に、セキュリティトークンで証券を発行しているスタートアップ企業だったら、
なおさらギャラクシーみたいな仮想通貨投資銀行を名乗っている企業がM&Aのディールを行わないといけないわけですね。
だからLibraの成功って我々のような日本人投資家にとっても実は期待すべき内容だったりします。
ちなみにギャラクシーのマイクはリブラが来年ローンチする確率は50%と見ているそうです。
まとめ
ギャラクシーデジタルいいじゃん!もっとやれ!
IPOがデジタル化するというデジタルIPOという言葉をヤフーニュースで見ましたら、ミートくんを思い出してください。